小田急のロマンスカー、LSEがこの春で引退との事です。
SEに端を発するカラーを身にまとい、ビジネス特急ではない、特急が特急らしくあった時代の電車が消えてしまうと思うと、一抹の寂しさを感じずにはいられませんでした。(VSEこそありますが、伝統のカラーとはまた違う次世代の特別な列車であり、あれはまた違うときめきもあります。)
そんな訳で先日の事、LSEの最後の姿を求めてまいりました。降り立ったのは開成駅。駅前にはNSEが1両、大切に保存されています。

流石に床下機器等は綺麗に撤去されていますが、車体はメンテもされているようでカーテンも含めて綺麗な状態でした。定期的な車内公開もされているようです。

撮影場所に選んだのはここから少し歩いた田園地帯。折しも富士山をバックにVSEが通過してゆきました。

やってくる列車を楽しみながら、お目当てのLSEを待ちます。やがて遠くにオレンジ色が見えてきました。はやる心を落ち着かせシャッターを切ります。幾つになってもこのカラーの特急はドキドキしてしまいます。
この後は場所を移し箱根登山などに行った後、箱根湯本への入線を狙います。

並行する国道の渋滞をよそに堂々と進入するロマンスカー。足元には3線軌条。これぞ湯元の醍醐味です。

最後は上りの列車を逆光で狙ってみました。
時代とともにサービス、立ち位置も変わってしまったロマンスカーですが、いつまでたっても子供のころ憧れたロマンスカーでいて欲しいと思った1日でした。