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カテゴリ:鉄・駿遠線( 67 )

鰻の香りにさそわれて・行ってきました軽便ウォークIN晩秋の吉田路へ

先週の日曜日、毎度恒例となりました静岡鉄道駿遠線の廃線跡探索に阿形先生と行ってまいりました。今回の探索は前回の続きである静波―神戸(かんど)間です。
この区間は近年宅地化がより一層進んでいる地区で有り、その痕跡がどれだけ残っているか・・・・・・不安でもあり、またそれが楽しみでもあったりするわけです♪
それではまた今回もどうぞお付き合いください~

まずは前回の軽く復習と参りたいと思います。(注:此処がちょっとだけ重要。テストには出ません❢)
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静波駅の周辺は、完全に宅地化されており軌道敷きは残っていませんが、駅西側のこの部分はブロック塀と敷地の境界の線形で軌道敷きが特定できます。
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そしてその延長を辿ると郵便局の前、横断歩道の北側の停止線沿部分が線路敷きだった事が判ります。
で、その北側にホームと駅舎が有った訳なんですね~
そんな訳で、駅周辺をうろうろ。
郵便局敷地と北側のスーパー駐車場の境が駅敷地の境(ホームと駅舎)の端なのかな?
とも思いましたが、はっきりとは判りませんでした。
では、いよいよ神戸を目指して出発です。
ここから妙昌寺という御寺の前までは軌道敷きは消滅していますので、郵便局南側の側道を進みます。
郵便局東側にそれらしい裏道が有りましたが、よく見るとその南側の建物の塀の根元に静鉄の境界杭らしきものが・・・・・・
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帰宅後に航空写真で調べて見たら、その裏道は軌道敷くではなく建物が建っている所が軌道敷きのようでした。
どうやらこの区間はほとんどが宅地に転用されているか農地になっている様ですね。
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途中でお話を伺った方に聞くと、わざわざ畑まで案内して下さり、
「此処ん昔軽便の走ってたとこだに。」
と教えて下さいました。
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よく見ると、そこの畑は線路敷の幅に区画が仕切られていました。
(なぜかちょっと嬉しい)
又、別のお宅では庭先の小屋のすぐ脇を走っていた事を教えて下さいました。
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この辺の衆は皆サクイ衆だで、モノを聞いてもちゃんと教えてくれるでうれしいやぁ~
やがて妙昌寺が見える辺りで軌道敷きが復活してきます。
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大きく左にカーブをしたその景色は、今にも気動車がタイフォンを鳴らしながら現れる様な気がしてなりません。
カーブを抜けると直線に入りますが、此処は以前美しい田園が広がっていました。
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その名残でしょうか、圃場の通水(用水)用の橋梁跡が2か所残っており、ガーターこそ残ってはいませんでしたが橋台は当時の物を嵩上げして使用して有りました。
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此処を抜けると旧街道と交差する踏切へと出てきます。
当時は此処に遮断機も付いていましたが、その痕跡はどこにも残ってはいませんでした。
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踏切を過ぎ右に大きくカーブし、道路を渡った所が細江駅の跡です。
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その末期は交換施設も撤去されていましたが、かつては交換施設、貨物側線もあったそれなりの規模の駅でした。
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今その敷地跡を見て見ますと、交換施設の有った部分が広くなっており、貨物側線の有った部分も槇(まき)の生け垣がその敷地の沿って植えられており、当時を十分偲ぶ事が出来ました。
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又、ホームの有った場所に現在はアパートが建てられていますが、なんとその割れた基礎の間からはレンガの塊が顔を出しているではありませんか❢
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これが細江駅ホーム縁石であると言われている物です。
いや~、良くぞ残っていたモノです。
細江駅を出ると線路敷きはほぼ直線となり根松駅を目指します。
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勾配もほとんど無いこの区間は、当時一番スピードの出る区間でもあったようで、45km/h位で走っていたそうです。
茶畑の中に住宅地が点在する風景の中、線路敷きは続きます。
近年頓に宅地化が進んでいる様子で、昔の光景を偲ぶ事もなかなか難しくなってきそうですね。
やがて前方左に榛原病院が見えてきました。
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此処の区間では軽便の廃線後、側溝の新設工事が行われており、現在の側溝部分が当時の線路敷きになります。
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この側溝の新設工事はは根松駅構内を抜けて駅の東側まで続いて行きます。
榛原病院の横を抜けて昔からの街道を横断すると、そこは根松駅跡です。
こちらは末期まで交換施設が残っていた所で、近くに有った高尾山という御寺の祭礼の時は臨時バスも駅前から出ており、随分賑わった駅で有ったそうです。
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駅前の踏切脇には、当時からあったと思われる商店の建物も健在でした。
駅舎跡と駅前広場部分はマンションに、貨物駅部分は製茶工場(元々は軽便廃止後、公民館を作る予定だったらしい)になっていましたが、線路の有った部分は交換施設も含めてそれらしい線形に敷地が広がっており、当時を偲ぶ事が出来ました。
by kitoudenki | 2011-12-03 21:13 | 鉄・駿遠線

駿遠線名所巡り

皆さんにご案内です。
来る11月20日(日)に静岡鉄道駿遠線跡の名所巡りが行われます。
主催は藤枝市で、ご案内は駿遠線の研究で有名な阿形昭さんです。

集合場所は藤枝市郷土博物館。
見学先は藤枝から袋井へ、バスに乗って今でもホームの残る石津駅や五十岡駅小堤山トンネルや大井川橋台や13日にオープンする浅羽の軽便公園(バグナルの蒸気が復元されています。これがナカナカ思いの外良い出来です)などに寄りながら、途中では3区間(各区間約1km)ほど線路跡を歩きます。
袋井ではただいま開催中の「懐かしの軽便鉄道展」を見学。(袋井市発行の写真集も頂けます)
時間は9:00~17:00を予定しています。

申し込みは藤枝市の郷土博物館までどうぞ。
☎054-645-1100

あ、忘れていました。
参加料は大人500円 小中学生200円 です

持ちモノ  弁当・水筒・筆記用具・カメラなどなど・・・・

如何ですか?
結構盛りだくさんでしょ。1日で軽便の全線を体験できるいいチャンスですから、秋の1日、皆さんも参加されては如何でしょうか。家でゴロゴロしているだけじゃもったいないですよ。
ほら、そこのあなた。
そう、このブログを読んでるあなたの事ですよ❢
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えにゃーる : およ?
by kitoudenki | 2011-11-10 23:26 | 鉄・駿遠線

軽便展&講演会IN袋井に行ってきました

先日の日曜日、袋井市の澤野医院記念館にて行われている静岡鉄道駿遠線をテーマにした『懐かしの軽便鉄道展』(←詳しくはこちら)の見学と、記念講座『軽便鉄道の思い出』を拝聴してきました。
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こちらの澤野医院記念館ですが、旧東海道沿いに有る病院で以前にも訪れた事が有ります。
ですので、今回はこちらでの講演と言う事で、どのような形態で行われるのか大変楽しみでもありました。
医院の玄関に入りますとそこは待合室になっていまして、まずは記帳を済ませて展示から見て行きましょう。
おや?
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記帳の横にパンフレット(←これは袋井市のHPからもダウンロードできます。高いオークション物を買う事は無いですよ~)と共に閉鎖記念券の復刻版が置いてあるでは有りませんか。
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ご自由のお持ち下さいとの事でした。(ただし常識の範囲内でね。時々ごっそり持って行く人がいるそうです。)
こんな所に袋井市教育委員会の取り組み姿勢が見えてちょっと嬉しいです。
軽便展は2階の病室で行われていました。
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制服や切符や伝票や・・・・・中遠区間(袋井―新三俣)に所縁のある品々が展示されていました。
さあ、いよいよ講演です。
1階の畳敷きの部屋を開放し、そこに皆さん座布団に座っての講演ですので、リラックスして聞く事が出来ました。講師はお馴染の阿形昭さんです。
今回は中遠区間をメインテーマにし、鉄道だけではなく昭和初期のバス路線が発達し始めた頃からの鉄道とバスの相関関係、又は通史について判り易く解説していただけました。
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当日は配布資料として、中遠・藤相鉄道沿線案内図の復刻版と昭和10年の中遠地区のバス路線についてまとめた資料が頂けました。良い勉強になりました。
講演の後の質疑応答では会場の良い雰囲気も有り、思い出話や色々な意見などで盛り上がり大変気持ちの良い講演だったと思います。これも阿形さんのお人柄でしょうか。
澤野医院記念館を辞した後は、浅羽に有る近藤記念館に寄ってみる事にしました。
こちらの記念館には、中遠鉄道を走ったバグナルの蒸気機関車が復元展されるとのアナウンスがされています。ひょっとしたら見る事が出来るかも・・・・・
そんな淡い期待を抱いて訪れてみると。
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機関車は既に設置されていましたが、ブルーシートに包まれていました。客車はなんだか木曽のC型みたいですね。でも公園の設備としては良い雰囲気かな。
丁度学芸員の方とお話が出来ましたので伺うと、子供たちが遊んでも危険が無いように機関車は多少のディフォルメはされているとの事で、13日のイベントの時が初公開になるとの事でした。
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蒸気をモチーフにした事については、記念館の名前にもなっている近藤氏が故郷を離れる時に乗ったのが軽便の蒸気機関車で有ったので、その思いを形にしたとの事でした。
記念館の展示も13日に向けて模様替えがされていました。


軽便展は12月25日まで澤野医院記念館にて開催(但し、土、日、祝のみ開館)されています。
by kitoudenki | 2011-11-03 10:47 | 鉄・駿遠線

チャリで巡った駿遠線

中学の頃、自宅から駿遠線の跡を自転車で巡った事が有りました。
袋井側は問題無く周れたんですが、藤枝側はさすがに日没となり、金谷の親戚宅に転がり込んだ事を思い出します。
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野賀駅の東側に有った橋梁です。
今では河川改修の為川の位置も変わってしまい、その面影も定かではありません。
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新横須賀駅です。
軽便末期には既に駅舎も改造されて、バスが構内入れるようになっていました。
軽便廃止後も駅員(?)が常駐し、国鉄との連絡切符の販売も暫くはしていたように思います。
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三輪駅ホームです。
今では河川改修で跡形もありませんが、この頃はまだ明確にホームが残っていました。
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静波や相良の海水浴場には、更衣室やバンガローに転用された客車が数多く見られました。
その中でも、相良海水浴場に残ったこの2両が最後まで残った個体でした。
客車については以前UPした記事(←こちらを参照)もこの時に自転車で巡ったモノです。
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こちらは新藤枝構内に残るレールの跡です。
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同じく新藤枝構内の外れ。バスや貨物自動車が構内に入る為に併用軌道になっている部分です。
こちらの併用軌道は軽便廃止後も数年間は残っていたんじゃないでしょうか。
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同じく新藤枝に残っていた有蓋車です。
軽便の貨車ではこの個体が最後の1両では無かったかな?


時は移り・・・・・・・
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堀野新田駅西側に残る廃線跡と橋梁跡です。
撮影は昭和54年頃で、夏の暑い土用の午後だったと記憶しています。

奇しくも今日は大井川―堀野新田が廃止になった日でありました。
by kitoudenki | 2011-08-21 21:43 | 鉄・駿遠線

今年もやってきました・夏の軽便展

皆さんお待ちかね。夏の軽便展がいよいよ本日から開催となりました。
この季節を心待ちにしていた皆さん、おまちどうさまでした♪
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会場は御前崎市立図書館アスパルで、8・6~18までの開催となります。
主催はもちろん駿遠線と言えばこの人❢阿形昭さんです。
今回のテーマは『写真でつづる軽便鉄道展』ということで、早速初日にお邪魔をしてまいりました。
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ロビーに入ると案内の立て看板が。期待ワクワクです。
2階への階段を上がると踊り場には早速数枚の写真が展示されていました。
大井川橋梁を渡るDBのカラー写真です。思わず見とれてしまいます。
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2階へ上がると、そこが今回のメイン会場であるギャラリーでした。
正面に阿形先生がいらっしゃったので早速ごあいさつ。
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記念に硬券を頂きました。今回の展示にいらした方は頂けるそうですので、是非会場にて阿形さんに声を掛けてください。良い記念になりますよ。

さて、今回の展示のコンセプトですが、題名にもありますように写真で軽便の在りし日の姿を偲んでみようと言う展示になっておりました。従って当時の品の展示は、一部の切符くらいのみに留められています。(後述)
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展示されている写真の中には土木関係(❢)の写真が多く目につき、今までにない視点が楽しめました。流石阿形先生。
大手線の廃線時に運転された生バンドを乗せた無蓋車など、初見である以上に思わず笑ってしまう(失礼)様な写真もありました。
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そしてこちらが切符の展示ブースで、定期や海水浴の桟敷席付き往復切符など、駿遠線らしい切符が展示されています。
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航空写真、地図なども併せて展示されていて、写真の撮影場所探すなんて言う楽しみ方もできるのでは?
と思いました。
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他には廃止時チラシが三俣―堀野新田以外の区間について全て展示されていました。
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おっと・・・・大切な事を忘れていました。
今回の目玉を紹介しなくてはいけませんンね。
なんと、某所から軽便の客車の椅子が出てきたというではありませんか❢(←詳しくはこちら)
軽便の廃止から早41年。この椅子がいつからそこに有ったかは定かではありませんが、その椅子が今目の前に有る幸せ。これは感動モノです。
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一部のモケットは擦り切れて、スプリングが飛び出ていますが全体の状態は驚くほど良く、静鉄の保守の良さがこんな所にも表れているのだと感心させられました。
この椅子を見るだけでも今回の軽便展は価値が有ると思います。

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ギャラリー隣の部屋ではビデオが放映されています。
一部屋では浜岡駅について。(浜岡ケーブルテレビ製作)もう一部屋では全線のビデオが流されています。
快適な部屋でゆっくりと軽便の旅を楽しめる事請け合いです。

明日は(8月7日)は阿形先生の講演会も予定されています。その際に藤相・中遠両鉄道の復刻版沿線案内(←詳しくはこちら)が参加者の皆さんにプレゼントされるとの事です。これはもう参加するしかありませんね
講演会 : 8月7日(日)12:30受付開始 
講演時間 : 13:30~15:00
会場 : 図書館2階



暑い夏は親子そろって涼しい図書館で軽便展でも如何ですか。郷土の歴史に接するいい機会ですよ~
by kitoudenki | 2011-08-06 22:47 | 鉄・駿遠線

魔境?パラダイス?・軽便ウォークに行ってきました3

夢のような光景はやがて終りの時を迎えます。
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正面にブッシュと国道の喧騒が三度現れてきました。
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この先の区間、軌道敷きは国道の用地に素直の取りこまれてしまっています。それも珍しくほぼ国道の中央部あたりです。
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500mくらい進んだでしょうか。やがて左手に浜岡病院へ向かう交差点が見えてきました。角にはコンビニとガソリンスタンドが有ります。
此処から又大きく軌道敷きは国道から逸れて行きます。
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右へ大きくカーブし、国道用地から外れた所で少し進むと猛烈な藪に突き当ります。(写真の反対、背面方向)
さすがにこれでは進めません。仕方なく国道に戻って次の信号まで進むことに。
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軌道敷きはと言うと、先ほど突き当った藪から左カーブに向きを変え、この先の会社の駐車場へと入っていくことになります。(この区間猛烈な藪。進入不可能)
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軌道敷きは、交差点横の会社の駐車場を横切り、丁度交差点をクロスする形で国道を横断し、正面の松林へと入っていきます。
松林の向こうに屋根が見えますか?
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その家の横には50mくらいの軌道敷きが道路として残っています。床盤高こそ当時とは異なっていますが、現役道として役割を果たしていました。
さあ、此処からがいよいよ当区間一の魔境。
魔境が魔境である所以を、皆さんにお見せできる所までやっと辿り着くことが出来ました。(ホッ・・・・って前回も盛り上げてなかった?)
一度カーショップの敷地で分断されてしまいますが、その裏から藪となって軌道敷きは続いています。
さて、意を決して藪漕ぎ藪漕ぎ・・・・・・
意外と中は歩きやすい状況でした。
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暫く行くとこんな物が現れました。ホーム?擁壁(ようへき)?長さにして15mくらいありました。
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壁面に勾配がついている所を見ると重力式擁壁のようですが、高さからいっても擁壁を作るような所でもないし。
軽便廃止後の軌道敷きは農道として使用されていた時期もあったので、その遺構でしょうか。
謎が残ります。
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この辺りからだんだん竹の繁り具合が密になり、歩くのも困難になってきました。

おや?なんだあれは❢
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なんとそこには陸軍の用地杭が転がっているではありませんか。
此処はかつて陸軍の遠江射場の用地で有りました。そして駿遠線もその軍用専用線を改修して使用したという経緯が有ります。
その史実を物語る貴重な遺構であると言えるのではないでしょうか。
この先でいよいよ藪の密集具合(バラまで生えています。今日の装備ではちょっとムリ)が酷くなり、一度国道にリカバリーです。
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この先に水路を横断する個所が有るので、そこまでの約100m(この距離がちょっと悔しい)国道を歩き再び軌道敷きのある藪へと戻りました。
国道から10mも離れていないその場所にその水路は有りました。
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国道から見れば本当に見過ごしてしまう様な軌道敷きですが、国道の法面を降りるとしっかりとした築堤と道床が真っ直ぐに続いている事が判ります。
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そして水路を横断する部分には、なんと軽便の橋台もしっかりと形を残していました。
水路自体は軽便の廃止後に改修されているのですが、橋台がそのまま残っていた事にちょっと感動してしまいました。
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あれ、その隣に何やら古いコンクリートの塊がありますよ。
水路の反対側にもコンクリートで固めた石垣が・・・・・
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軽便の橋台よりも古いその構築物は、位置関係、形状からしてどうやら橋台のように見えます。そうだ、もしかして❢

此処からは全くの推測なのですが、これは旧陸軍時代の専用線の遺構ではないのでしょうか。
旧軍時代にはもっと規格に低い設備であったという事は周知の事実であり、それを営業線に転用するに当たり改修ではなく破棄・新設したと考えられるのではないでしょうか。

興奮冷めやらぬ気持ちをニヤケ顔丸出しに、先生と2人歩を進めました。
やがて藪を抜け、目の前に『椿』という喫茶店が現れました。
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此処まで来たら浜岡駅はすぐそこです。
150号線浜岡インターを降り、側道を歩けば目の前に浜岡駅が見えてきました。
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当時からある植え込みの緑が目にまぶしいです。国道の喧騒がまるで嘘のようなこの空間、
今回のゴールの感慨に耽るには丁度良いシチュエーションだったかもしれません。
by kitoudenki | 2011-05-02 21:00 | 鉄・駿遠線

魔境?パラダイス?・軽便ウォークに行ってきました2

この後軌道敷きは左へカーブし、農協の直売所の交差点から暫くは国道の用地へと取り込まれてしまいます。
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ここからは大人しく(?)何の痕跡も無い国道沿いに歩を進めました。
道中で、なぜか国道を走る車のドライバーが、不思議そうな顔でこちらを見ていました。
(よく見りゃ知ってる顔もちらほらと。こら、手を振るな❢真っ直ぐ前を向いて運転しなさい❢)
やがて北側に清山荘というビジネス旅館が見えてきました。
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この手前の南側の砂丘の裾に又又怪しい痕跡が見えてきました。
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そう、此処にも道路用地から外れた線路敷きが残っているのです。やはり藪と化しているのですが、しっかりとした道床が見てとれます。
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この区間もなかなかワクワクさせてくれます。
線路敷きは再び道路用地へ。至る所カーブだらけです。
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ゴルフ場入り口近くではまたまた道路用地から外れますが、此処はほんの僅かな区間でして、路肩が少し膨らんでいるだけでほとんど痕跡は有りませんでした。
さあ、ここからがいよいよハイライト。
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一度道路用地に取り込まれた線路敷きはすぐに南にカーブして塩原新田駅へと到着です。
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今は運送会社の敷地ですが、当時はここに砂丘と駅が有りました。そして目をその先に向けると・・・・・・
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おおおおお❢
軌道敷きが農道として綺麗に残っているではありませんか。
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そのまま線路を敷けば、今でもキハがその向こうから走ってきそうな光景です。
この間約300m位でしょうか。
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しばし時を忘れて往時の光景を思い起こしていました。
by kitoudenki | 2011-04-28 22:52 | 鉄・駿遠線

魔境?パラダイス?・軽便ウォークに行ってきました1

すっかり暖かくなってきました今日この頃、いよいよ軽便探索のシーズン(?)到来です。
そんな訳で先日の日曜日に、阿形先生と駿遠線の廃線跡探索に行ってまいりました。
今回は千浜―浜岡間が探索区間です。
従来、この区間は国道150号線の工事に際し、ほとんどの用地が国道に取り込まれてしまい何も残っていないと言われていました。
事実、廃線跡を訪問している皆さんのHPやブログなどでも、この区間はほとんどスルーされているのが実情です。
所がさに有らず。この区間こそが当線随一のお宝区間だったのです❢
云わばパラダイス❢一歩間違えば魔境❢もうちょっと踏み外せば魔の巣窟❢
そんな特濃区間だったのです。
それでは探索記にどうぞお付き合いください~

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前日の大雨が嘘のような良い天気。阿形先生と千浜駅で落ち合って早速スタートです。(紛らわしい様なんでちょっと捕捉。↑この写真は菊川橋梁の有った場所です)
千浜駅跡には復元された駅名標が立っていて、容易にその跡が確認できます。ただし駅の位置は国道の南側の路側部分になるようです。
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千浜駅を出た線路敷きは交差点を通り国道の北側に抜け、丁度メロン組合の事務所と出荷場の間(一段低い所。敷地の境界が線路敷き)を通ると藪(ヤブ)に突き当たります。
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そう、早速廃線跡の出現です。ちょっとワクワクしませんか?
当時此処は切り通しになっていました。早速藪に突入です。
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藪の中は意外と通り易く、切り通しが当時のまま残っていました。
藪を抜けると荒れ地に突き当り、此処はさすがに国道へ戻って迂回することにしました。
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因みにここが掛川市と御前崎市の境になります。
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先程の切り通しの反対側をカーブしながら国道側に(当時は砂丘の裾に添うように)進みます。
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合戸駅に程なく到着です。この付近は国道の敷地とは重なっておらず、現在は畑地になっている部分が線路敷きでした。又一部の線路敷きは植え込みになって残っていました。
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合戸駅を出ると線路敷きは国道を大きくカーブして、南側へと進んでいきます。何故こんな線形かって?
当時はこんな風に砂丘が広がっていたんです。そして線路敷きは砂丘を避けるように作られていたんです。
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南に大きくカーブした地点は国道用地から外れていました。そこには怪しげな藪が・・・・・
おお、此処にも軌道敷きが残っているぞ❢
藪と雑木に囲まれた築堤が、国道の路側に添うように50m位でしょうか、人知れずひっそりと残っていました。
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by kitoudenki | 2011-04-27 22:58 | 鉄・駿遠線

昨日は台風で大雨でした・軽便ウォークに行ってきました3

榛原町駅はその名の通り榛原町の中心に有り、この辺りでは相良に次いで大きな駅でした。
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又、静波海水浴場の最寄り駅として、夏場にはそれは多くの人で賑わったものでした。
相良もそうでしたが、本当に海水浴場から駅まで人の行列が出来てたんですよ。丁度日曜日の江ノ島駅から江ノ島間を思い浮かべてもらえるとイメージできるかもしれませんが。
(決して大げさではないんですよ~。子供の頃にはその位のイメージに感じたんですよ~)
そんな榛原町駅跡ですが、今でも静鉄の営業所として健在です。
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相良を起点に静岡まで行く特急バスが頻繁に運転されて(ローカルより本数が多い)、軽便末期の電化・改軌・静岡乗り入れと言う静鉄の執念(敗れた夢の怨念)が今でも残っているのかと思わずには居られませんでした。参考までに記しますと、相良―静岡間の特急バスが1250円です。
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その構内はバス車庫も有り、軽便時代の敷地その物が営業所として使われています。
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ただ、当時の遺構らしきものは何もありませんでした。強いて言えば藤枝側の側線のカーブに添った敷地の形状くらいでしょうか。
榛原町を出ると線路敷きは茶畑の点在する中をしばらく進み、左に緩やかにカーブします。
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そしてその先の交差点で、住宅街につきあたり一度度消滅してしまいます。
しかしよく見ると住宅の境のブロック塀が緩やかな左カーブを描いています。
こんな所にも痕跡が残っているんですね。(さすがに人さまのお宅の庭なので写真は有りません)
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住宅街を抜けて旧国道の踏切の所(この間約50m位でしょうか)で再び線路敷きは顔を出します。
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線路敷きは踏切を渡りなだらかな下り勾配を静波駅へと向かって進みます。
辺りには茶畑が広がるのどかな所です。
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やがて左に榛原町市役所やグラウンドが見えてくる所で交差点に付き当たり、ここでも線路敷きは消滅してしまいました。
そこには広大な駐車場が広がるばかり。
静波駅までは既に線路敷きは消滅してしまっているとの由。
それでもあきらめの悪い阿形先生(失礼しました~<(_ _)>)と城東電軌の事、とりあえず静波駅跡まで行って見る事にしました。
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さあ、ここが静波駅跡の現榛原郵便局です。
此処が駅跡だと云われているのですが、その後の区画整理や道路の拡幅でその正確な位置までは良く判らないようです。
さて、それでは線路敷きの痕跡を探してみましょう。
辺りは・・・・・・完全に住宅街・・・・・・
近くを通りかかった方は
「この辺じゃないもんで、よくわからんや~」
「どうだっけなあ。はあ大分むかしだもんでな~」
イマイチ確証の有る証言を貰えませんでした。
その時何気なく郵便局西側の幼稚園の敷地カーブして、その隣のお宅が道路に対して斜めになっているように見えました。
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あ、ひょっとして。
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路線縦断図から見てもその位置の曲線は間違いなさそう。更に幼稚園の園庭のカーブを延長した先のお宅のブロック塀が敷地に対して不自然に斜めに横切っています。
これは間違いない。ここが線路敷きだ。
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そしてその延長を辿ると先ほどの駐車場の反対側に出てくる事が出来ました。
これぞ廃線跡探索の醍醐味です。
思わず頬が緩む瞬間でもあります。
こうして最後に成果を上げる事が出来て、今回のウォークは無事終了しました。
思えば今回の探索のキーワードは斜めだったかな。
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帰りは榛原町駅から特急バスに乗り相良(新相良駅跡)まで戻ってきましたが、ゆったりとした大型バスで至って快適でした。
阿形先生、今回もお世話になりました。また次回もよろしくお願いします。
by kitoudenki | 2010-11-14 13:30 | 鉄・駿遠線

昨日は台風で大雨でした・軽便ウォークに行ってきました2

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太田浜を出た線路敷きはほぼ現在の自転車道がトレースしています。
途中の橋梁跡はすべてガーターがRCスラブに変えられています。
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橋台は全てでは有りませんが、ほとんどが改修の上で軽便時代の物が使われていました。
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沿線には最近あまり見掛けなくなった漁師小屋も点在しており、海辺の軽便の風情を醸し出しています。
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砂地の畑には大根がこの季節植えられている所が多く目につきました。
冬はやっぱり大根のおでんがいいですね~
砂丘の中を進み、片浜の海水浴場の手前に片浜駅が有りました。
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丁度バス停の有る所の南側で、自転車道もそこだけ不自然な広がり方をしています。
夏になると満員の乗客が駅にあふれ、片浜の海水浴場とともに大いに賑わっていた様子が思い出されます。トタンぶきの小さなラッチしかない掘立小屋の様な駅でしたが、シーズン中だけは駅員が居たようです。
片浜を出ると今しばらく砂丘の中を線路敷きは続きます。
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この付近の橋梁跡は軽便時代の橋台からオフセットした形でRCスラブが掛けられています。良く見ると水道管と自転車道を併設してある関係か、線路敷きを南側に移し橋台のセンターを境に管(水道?畑灌?)と自転車道を振り分けているのが写真からでも判ると思います。石積みの感じの良い橋台が開業当初の築堤の断面を表しているのがまた嬉し処です。
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砂地の畑の中を進んでいくと、砂防林(?)と言うか土塁と言うか(あれは何と言うんでしょうか)が見えてきます。以前は遠州地方などの砂地の農地に広く見られたのですが、農業の機械化(省力化・効率化)とともに段々少なくなってきたように思います。昔のように松の生えた土塁が海と平行に点在している風景に遠州・駿河の原風景を見た気がします。
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やがて線路敷きは左に大きくカーブをして国道150号線を斜めに横断します。
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思えば150号線を横断する個所は斜めに横切る所が多いですね。その設置の経緯を考えると至仕方ない(軽便の敷設してある所に国道のバイパスが後で開通した。既存の国道の有る所に戦後になって軽便が延長されたなど)のですけれども・・・・・
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国道を渡った所で軽便は勝間田川を渡ります。ここには橋台が川の両岸に残っていますが、今日形が残ってる橋台は新線部分(廃線時に橋梁が有った)で水道管が架けてある部分に有ったのが旧線(開業時)部分になります。
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さて、徒歩で川を渡るには150号を歩く訳ですが、すぐ横の国道を歩くのでは面白味が有りません。そこで、旧道の方を少々大回りになりますが歩いてみる事にしました。
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で、これが軽便の上流に架かる旧国道の勝間田川橋梁です。
なかなか良い橋でしょ。
所が、親柱に有るべき名盤が4か所とも外されて竣工年月日はおろか橋の名前すら判りませんでした。
ああ、なんてこったい
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ちょっとがっかりしながら榛原の町へと入って行きました。
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勝間田川を渡ると右に緩くカーブをして直線を進むと、そこには榛原町駅が見えてきました。
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by kitoudenki | 2010-11-07 20:57 | 鉄・駿遠線