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城東電軌

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鉄学の道に参加して

去る日曜日、藤枝市郷土博物館で開催中の企画展、『新幹線を生んだまち藤枝』に関連するイベントで、藤枝鉄道遺産巡りというガイドウォークに参加してまいりました。
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題して『鉄学の道』。案内をしてくださるのはNPO法人 SACLABOの山内さん。
藤枝おんぱくの一環のイベントでもあるようです。
郷土博物館で集合した一行は、車内で手渡されたリーフレットを基にして、目的地に着くまでの間に今回のツアーについて解説を受けました。
曰く、新幹線技術を確立する基礎データを採取するため、金谷―藤枝間において行われた高速度試験であるが、151系、クモヤ93共にレコード地点は共に藤枝である。
そして、第3線として建設された試験線もここ藤枝であること。
藤枝の町こそが現在の新幹線技術のふるさとである、要約するとそんなところでしょうか?
こちらのブログにいらっしゃるみなさんでしたら、そこら辺の事はよくご存知かと思いますので、あまり細かく突っ込まないでくださいね。
さあ、バスは旧東海道を走り一里塚までやってまいりました。
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この辺りは以前は何もない処で、車窓からは延々と並走する東海道の松並木が眺められましたが、今では住宅も立て込んできました。
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現在の一里山踏切はご覧のように2線しかありませんが、昭和57年ころまでは3線共に残っていました。
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現在の上り線が第3線と言われた試験線で、路盤構造も数種類に分けて作られているそうです。有名なところではPC枕木の実用試験、コンパウンドカテナリーの採用試験なども鴨宮に向けてこちらで試験を行っています。
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なによりも、この区間でクモヤ93による当時の狭軌最高速度175km/hが記録されたのです。(昭和35年)
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今はのんびりとしたこの踏切ですが、かつては国内最高水準の技術が集結した場所でもあったわけです。
そんなノスタルジーに浸る一行の横を、ローカル211はのんびりと走ってゆきます。


お次は151系電車による最高速度地点、瀬戸踏切へとバスに乗って移動します。
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瀬戸踏切に立つ202kmキロポスト。
この地点で151系による当時のスピードレコード、163km/hが昭和34年に記録されました。当時の動画を見ると、砂塵を巻き上げて疾走すこだま型ボンネットがとても眩しく見えます。
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実はこの島田―藤枝間の試験線なのですが、試験地に選ばれた理由が直線であるというだけではないのです。それ以外に、上り方向に向かってなだらかな下り坂であるということ、本社や総研に行くのに、交通の便が比較的良いこと(関東に近いく優等列車が止まる駅が近い)と云うこともあったそうです。
お次は藤枝駅に場所を移します。
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すっかりきれいになった藤枝駅では、今度は1番線にある油庫を見学します。
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改札を入るとそこには新幹線開業50周年のポスターが。もうそんなに経つんだね。
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ホームに降りる階段からは、今では面影もない静鉄新藤枝駅跡が・・・
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ホームでは、今では珍しいレンガつくり建物を皆さん心行くまで堪能していました。
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明治22年、東海道線開業時の建物です。管内においては一番古いとされていますが、意地悪く言えば先般エントリーしました菊川駅の給水塔のなれの果ても東海道線開業時(明治22年)のものらしいですから、姿を変えてはいるけど価値としては・・・・・
(モルタルをはがせば下はレンガだよ~)
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油庫を堪能した後は、駅西にある地下道を見学です。
かつてはどの駅もそうでしたが貨物扱いが盛んで、ここ藤枝においても構内を横断する踏切を長時間止めてしまう貨物が日常でした。
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そしてそのための事故も少なからずあり、そのために地下道へと改築したと地元の方が解説をしてくださいました。
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小さな地下道ですが、その役割は大きかったのでしょうね。


最後は藤枝と云えば必ずこちら、駿遠線。
大手線の国1ガードから藤枝本町までの間を全員で歩きました。
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途中の駐車場にはレールで作った柵を発見。フランジが妙に薄そう。
輸入レール?
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刻印は見当たらなかったんで、ペンキに隠れているかもしれません。
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藤枝本町駅もだいぶくたびれてきましたね。
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ここで一通りの見学は終了。バスで博物館へと戻り、展示を自由見学となり解散となりました。
それでは展示を見てみましょう。
最近ちょっとこちらではブームなのでしょうか、記念撮影用のモックアップがロビーでお出迎えです。相変わらず良い色です。
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肝心の展示はと云うと・・・・
なんだかグッズの展示ばかりで、肝心の試験線や走行試験など、『新幹線を生んだまち…』というテーマの割に掘り下げが浅い気がします。
スピードだけでなく、それに関係した試験線から始まった技術を解説し、今の新幹線のどこに使われているとか・・・・
総研の資料を展示してあるのだから、その中身をコピーして解説してもいいし・・・・
メインテーマに関する展示が弱い気がします。

本物のこだまのヘッドサイン、20系時代の車番が展示してあったのには驚いた。よく鉄博が貸してくれたもんだな、と。

外には電動ライブの立山重工が。
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帰りは色々寄り道を。
あんな所やこんなとこ。
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人車やら構外測線、そして大阪セメント、近鉄、南海、京阪のそろい踏み。(京阪見える?)
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締めはこちら、堀之内軌道の佐栗谷トンネル。
先日清掃、調査が行われたとの事、夏草が茂る前にのぞいてみました。
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よく見ると中間部の素掘りの部分が確認できます。
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入口付近の腰に謎の文字が・・・・
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新緑の緑とレンガの赤と初夏の日差しの陰影が、古の道にコントラストを為していました。
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by kitoudenki | 2014-05-13 18:19 | | Comments(4)
Commented by 日本三大歩鉄 駿遠線 at 2014-05-15 17:41 x
参加した1人です。充実した1日でしたね。
踏切、駿遠線。いろいろ見学しました。
博物館での展示。今の新幹線に、藤枝の試験がどのように生かされているのか。そこが大切ですね。
たとえば、木のレールをコンクリート製にしてみたとか。軌道での時速160㎞は、広軌の時速200㎞に匹敵する説明とか。
Commented by 城東電軌 at 2014-05-16 18:35 x
先日はお疲れ様でした。
博物館の展示はもう少し掘り下げがほしかったですね。あの実験で培ったデータが今の営業線のどこで生かされているのか・・・・
その対比があれば開発秘話ももっと身近に感じるのではないでしょうか。
新幹線の原点の町ということで今後運動していくのであれば、これからのPRの期待したいです。
Commented by やぶお at 2014-05-18 19:35 x
城東電軌さん、こんにちは。

鉄学の道ツアーレポートを拝見しました。
内容が濃くてたいへん勉強になりました。
こだま型電車がスピードレコードを出したのが202キロポスト地点というのも初めて知りました。

さらに藤枝駅にもいろいろな遺構があることも、
今回学ばせてもらいました。
油庫はけっこう有名ですが、それ以外にも踏み切り跡などあるのですね。

それにしても藤枝駅周辺の発展には驚きました。
博物館の鉄道展は私も11日に観てきました。
お話の通り、藤枝と鉄道のつながりをアピールするものがもう少しほしかったなあと思いました。
Commented by 城東電軌 at 2014-05-18 20:39 x
やぶおさん、私も今まで漫然とスピードレコードの事実は知っていたのですけれども、細かいところまでは把握しておりませんでした。
ですので、このようなツアーに参加して、改めて勉強をさせていただいた次第でもあります。
だからこそあの展示は物足らなさを感じたのかもしれません。
やぶおさんもそのように感じられたとのこと。
これからの更なる継続した活動に期待したいですね。