城東電軌

kitoudenki.exblog.jp
ブログトップ

鰻の香りはしないけれど・・・行ってきました軽便ウォーク番外編IN浅羽近藤記念館

いきなり軽便ウォークの番外編です。
静波―神戸の軽便ウォークの帰りに、先日浅羽にオープンしたばかりの近藤記念館に行ってまいりました。そうです、その構想段階から駿遠線の車両を復元するとう事で話題になっていたあの記念館にです。
先月の袋井の講演会の帰りに寄った時にはまだ車両は非公開でしたが、今回はちゃんと見る事が出来ましたのでレポしたいと思います。(注: ネコは出てきません)
b0059978_0535256.jpg

記念館の前庭にその復元機関車は有りました。
b0059978_0474611.jpg

そう、静鉄駿遠線の前身会社の一つである中遠鉄道で働いたバグナル製2号機です。
スタイルとしては輸入時のサドルタンクからサイドタンクへ、キャブもクローズド、煙突もチムニーキャップの上に延長し火の粉止めを付けたスタイルになっています。
丁度エノケンの映画に出ていた頃の設定でしょうか。
金田先生の名著『バグナルズの機関車』による諸元表と写真と比べても、よくぞここまで復元したなと思います。主要数値については全て合致していました。
スタイルも結構かっこいです。
b0059978_0481082.jpg

下回りは結構凝ってますね。
バルブギヤ―はほぼちゃんと復元してありました。ラジアスロッドのガイドが変な風になっている(これじゃあロッドが動かない❢)事やクロスヘッドにオイルポットが無かったり、動輪にバランスウェイトが付いていなくっても気にしない♪
b0059978_0484182.jpg

動輪もテーパーこそ省略してありますけど、フランジは良い感じの面が取ってありました。
キャブは子供たちの安全も考えて透明のアクリルで作られています。(防犯と言う意味かな?)でもなぜか後部妻板のみ作られておらず、オープンキャブ仕様です。
b0059978_0492120.jpg

遠目で見ると完全オープンキャブで東南アジアの製糖工場のカマみたいです。(ちょっと食指が動きます)
b0059978_0495870.jpg

正面窓は稲穂のデザインで、此処らは完全に制作者の遊びと言うか(良い意味で)センスですね~♪
スチームドームが良く目立ってカッコいいですね。模型みたいでいいなぁ~
でもなぜか安全弁が天井に抜けていません。
b0059978_0501961.jpg

汽笛のひもを引くと可愛い音で汽笛が鳴ります。天井に小さなスピーカーがセットしてありました。
キャブ内の配管は子供たちの安全を考えて、大幅にディフォルメしてあります。
当然炭庫のふたや取り出し口も作ってありません。
でも火室の形状だけは(キャブの前方、外に出ている部分。もう少し大きなRが付いていなかったかな?)直してほしかったかな。
それとブレーキハンドルですが、原型はこの手のスクリュータイプでしょうけど、改造後は分銅付きのレバーを倒すタイプで、後部妻板内側についていたと思います。
此処が気になりますね~
前記の金田先生の本にある中遠鉄道3号機の写真にもその辺りが見てとれます。
b0059978_051252.jpg


機関車の横には小さなホームと給水塔。そして何故か両腕腕木式信号機が2個・・・・・
近くにはこれまた新しく作られた転轍機テコ。それも大きい奴。
b0059978_0512322.jpg

軽便用だったらもっと小さいのに・・・・・(大きい奴だったらわざわざ作らなくても本物を持ってこればいいのにね)
でも雰囲気は良いな~
b0059978_0515679.jpg


そんな訳で言いたい事を色々書いちゃいましたが、学芸員の方が謙遜なさるほどの大きなエラーが有るとも思えず、私としては十分に楽しめる復元車両かなと思います。
(制作者のセンスが反映されていて、此処に書いた以外にも見つけるとニンマリしてしまう様な所が有りました
b0059978_0523138.jpg

駿遠線に所縁のある車両でもあるし、リベットの数1本でも許さない❢と言うコテコテのマニアでもない限り十分当時を体感できる車両だと思いました。
[PR]
by kitoudenki | 2011-12-04 00:54 | 鉄・駿遠線 | Comments(6)
Commented by micmac at 2011-12-04 08:26 x
その節はお世話になりました。
いや~流石の名解説、名文章ですね。
廃線路探索の入門者のみならず上級者にも薦められる内容です。
Commented by 御前崎 at 2011-12-04 09:47 x
城東電軌さんのコメント、鋭い視点でとても参考になります。今年は、軽便が注目され、ブームだったような気がします。軽便をずっと語り継ぎたいですね。
Commented by pul-4 at 2011-12-04 13:10 x
こんにちは。
SLを毎日見ている僕にとりまして、若干「?」と思った部分はありましたが、よくぞここまで再現してくれたと思います。
これで駿遠線関連車両が藤枝の本物と袋井のレプリカですが見られるのは嬉しい限りです。

こうなれば、キハの再現を大いに期待してしまうのは僕だけではないと思います。

…話が飛躍しすぎましたかね?
Commented by 城東電軌 at 2011-12-04 13:47 x
micmacさん、こちらこそど~もです。
次回は鰻の肝で時間つぶしなんぞを・・・・・・(ポカ❢)
それと、あんまりこの駄文(レポ)を信用しちゃいけませんよ~

御前崎さん、私なんぞ皆さんの仰っている事を唯まとめているだけですから、お恥ずかしい限りで・・・・・
昨今のブームをブームに終わらせたくないですね。これを郷土の歴史として語り継ぎたいですね。(古道とかも)

pul-4さん、キハの復元は夢ですよね~
出来れば袋井・大手の各工場の経験者の方が御存命の内に(失礼)資料なりなんなりを集めて実行に移されていたいですね。
沿線市町村が資金を出し合ってなんて妄想したり・・・・・
やっぱり夢かな~
Commented by やぶお at 2011-12-06 20:20 x
城東電軌さん、浅羽公園の駿遠線蒸気機関車の話題を楽しませていただきました。
お写真をはさんでの技術解説・・・大変勉強になります。
車両の細部に疎い私にはとてもこうはいきません。

私のような車両素人の目で見ると、
全体的にはよくできているし、
アクセサリーも凝っていて予想以上の出来だと思います。

客車風のあずまやですが、駿遠線ツートンカラーに塗ってほしかったのが個人的なリクエストです。

Commented by 城東電軌 at 2011-12-07 23:11 x
私も良く出来ていると思います。
基本的なフォルムも崩れていませんし、センス良くまとめられていると思います。
腕木信号機や給水塔など、色々工夫して展示しようとしている姿勢も好感が持てますよね。(まあ、整合性は置いといて・・・・)

客車も切り妻ではなく、オープンデッキの客車をBトレ風にショティーにデザインしたモノだったらどうだったでしょうか?
ツートンカラーも良いですよね。いっそ気動車もこの手法で再現なんてどうでしょう。
デザインセンスが問われるかな~